2011年05月10日

インド・コルカタ

平成22年、2月6日〜14日の日程で、日蓮宗宗務院のインドスタディーツアーに参加しました。

インドというと仏跡地のイメージが強くありますが、今回のはコルカタというインドの東北にある都市において、主にストリートチルドレンとの交流を行いました。

インドの大都市には、路上やスラムという厳しい環境で生活をすることを余儀なくされている人々が沢山おり、その中には多くのストリートチルドレンもいます。

rozyou.jpg
 (壁沿いに並ぶ路上の家)


今回は、そのような子供達を様々な形で支援しているCSP(コルカタ・ソーシャル・プロジェクトhttp://www.calcuttasocialproject.com/ )という団体に機会をいただき、ストリートチルドレンとの交流をいたしました。

交流は、CSPが立てた学校や子供たちを保護している施設において、主に日本とインドの文化の交換(踊りや歌など)を通して行いました。学校といっても、公園や側を車や人が行き交う路上にシートを敷いただけの簡単なものですが、沢山の子供たちが熱心に目を輝かせて学んでいました。子供たちの間に入らせてもらい、英語や算数の授業を受けました。どの子も嫌々授業を受けている感じは無く、勉強ができることの喜びを感じながら一生懸命です。

r4.jpg
(路上で学ぶ子供たち)




r3.jpg

(施設で昼寝をする子供たち)





私が持っていたストリートチルドレンに対する先入観は、その生活環境から「かわいそうで恵まれない」というものでしたが、実際に触れ合ってみて子供たちの明るさには驚きました。自分たちの境遇を嘆くことよりも、今を懸命に生き抜いている子供たちと接するうちに、かえって子供たちから熱気にも似た力をもらい、こうして生まれてきたことの嬉しさを教えられました。




r2.jpg

(青空学校の子供たち)





インドのストリートチルドレンは、私たちから見れば非常に貧しく厳しい環境で生活しています。そのため先にも書いたように、子供たちとの交流をはじめたばかりの頃は、子供たちのことを「かわいそう」という目で見ていました。しかし、そのような気持ちは、交流を深め子供たちのことをより知っていくうちに日に日に薄れていきました。


日本で生活している私たちから見れば、彼らの様子は生活環境も厳しく貧しく感じます。しかし、明るく必死に生きている子供たちには私たちには無い心の豊かさを感じました。


r5.jpg
(公園の学校での授業中)





今回の活動でCSPのスタッフの方とも触れ合う機会もありました。皆さん英語も堪能で、明るく頼りになる方ばかりでした。聞くとCSPのスタッフの方や学校の先生方も、かつてこの子供たちと一緒の境遇にあったそうです。この事を聞いたときは少し驚きました。教育などの支援を受けることによって、教師として子供たちを導くまでになることができることを知りました。





その時、このツアーの団長さんにお話いただいた、


「子供たちはこの教育などの支援によって、本来持っていたけれど貧しさのなかで埋没してしまっていた品格を取り戻していく」という言葉は、スタッフの方と子供たちの間に漠然と感じていた違いを言い表しているようで、しっくりときました。 


確かに、子供たちは支援や教育によって新しく品格を得るのではなく、貧しさや厳しい生活環境の中で埋もれていた品格を取り戻していくのです。



その取り戻していく様は、私たち皆が持っている「仏性」を光り輝かせていく様と似ています。皆が持っている成仏の可能性である「仏性」は、ともすれば日々の生活の中で心の塵や埃にまみれ輝きを失ってしまうこともあります。しかし、それは正しい信仰によって磨き、取り戻すことができます。

インドの地において、有難い譬えを見せていただきました。




今回は、スタディーツアーの名の通り、本当に学ぶことの多い旅でした。関わってこられた全ての方々に感謝致します。




最後まで読んで頂き有難うございました。




                    

                          加藤雄燈  拝








※ CSP(コルカタ・ソーシャル・プロジェクト)は、ストリートチルドレンの   支援を衣食や教育など様々な形で支援をしている団体です。




↓英語版ですが理解していただく一助になればと思います。

CSPhttp://www.calcuttasocialproject.com/



posted by ykatoh at 18:13| Comment(0) | インド・コルカタ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする